梅雨入り後3日目の晴れ間の観測となった。水戸地方気象台のアメダスデータでは、前日は、土浦で23.5ミり、前々日は12.0ミリの雨量があり、風が弱く、その降雨が湖水の上に乗っている状況だった。我々はロープ付バケツで表層の採水(公定法では、水面下30センチの採水)のため、波浪がなく、まとまった降雨があった場合は、良好な水質調査結果になる。案の定、西浦6定点では、COD、無機態の窒素、リン濃度が低く、降雨の影響が出ていた。
透明度は、5月に続いて、1メートルを超える地点が多かった。植物プランクトンがかなり少ないが、梅雨の天候で太陽光強度が弱い日が続いたことに加えて、植物プランクトンを捕食するカブトミジンコが多く発生しているためと考えられる。カブトミジンコは昨年の同時期も多かったが、捕食者のワカサギが少ないことが影響しているようだ。大型のノロミジンコがかなり発生している地点もあった。7月21日のワカサギ漁解禁日の漁況に注目したい。6月における高い透明度は、7~8月のアオコ発生を招くので、今年も水質やプランクトンの継続調査は重要である。
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