日本列島が高気圧に覆われ、冬晴れの天候で出航した。湖上から宝匡山、筑波山、加波山、吾国山、足尾山、難台山、愛宕山などが鮮明に眺められた。見た目の湖水は薄茶だが、透明度は湖心と牛渡沖で1mと良い。これは、12月に入って雨が少なく河川からの泥水の流入がないこと、強風が吹かず底泥の巻き上げ(再懸濁)がないこと、水温が7℃台に低下し、日照時間も短いことで、植物プランクトンの増殖が抑えられたこと、捕食者のワカサギが少ないために、12月でもカブトミジンコとワムシ類が多く、植物プランクトンを摂食していることによると見られる。顕微鏡計数でも、植物プランクトンは少なく、カブトミジンコとワムシ類が多いことで裏付けられた。
予定どおり、西浦6定点の観測を午前中で終了し、昼食のため麻生ドックで上陸した。偶々トロール漁から戻ったばかりの漁師さんの漁獲箱を覗くと、気の毒なほどワカサギ、シラウオともに少漁だった。化学分析では全6地点で無機態窒素とリンは低めだった。COD値は、天王崎沖で6mg/l台だったが、他地点は5前後だった。麻生ドックでは、消波堤の内側で、ほとんど水面が見えないほどナガエツルノゲイトウが大繁殖していた。麻生・牛堀沖の湖面ではカモ類が多く、航跡を追うようにユリカモメがついてきた。
(ネット検索:「霞ヶ浦水質調査研究会」体験乗船歓迎、会員募集中、問い合わせ:090-6154-0137)
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