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「がいあ」ニュースと「がいあ」航海日誌　『2001年8月』
ここでは、調査中にあった様々な事と、霞ケ浦、船関連のニュース等を紹介します。

　２００１年０８月２８日火曜日 船長１名、調査員２名、研修生１名。
着 発 地点、港 天候 ： 晴薄曇　風向風速 ： 北東６ｍ〜８ｍ　気温 ： ２９〜３２℃
　 １０：２０ 土浦港−『京成マリーナ』 天候不安定。所により降雨で雨を避けたコースを選択した。
１０：２３ １０：３８ 掛馬沖水質水位観測所 採水。降雨により掛馬先回りにした。雨を避けて中途停泊。
１０：５３ １１：０８ 湖心水質水位波高観測所 採水。波の方向により遠回りをした。雨を避けて中途停泊。
１１：２３ １１：３９ 桜川河口 採水。波の方向により遠回りをした。
１１：４０ 　 土浦港−『京成マリーナ』 航行距離：２３浬　

天候不安定で土浦港出航後直ぐ雨に見舞われ、桜川を避けて航行し、掛馬沖を先に回
ることにした。北東風であったため霞ヶ浦町の陸に沿って航行し､志戸崎より湖心に向か
って横切るコースを航った。途中雨を避け、有河沖で停泊した。　

２００１年０８月２３日木曜日 船長１名、調査員２名、研修生１名。
着 発 地点、港 天候 ： 晴　 風向風速 ： 西１ｍ後東南東８ｍ　気温 ： ３０〜３１℃
　 ０９：５０ 土浦港−『京成マリーナ』　 台風１１号の余波もなく午前中はほぼ無風状態で安定。
０９：５３ １０：１３ 沖宿・防衛技研沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取
１０：１６ １０：３６ 牛渡・大須賀津沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取
１０：４６ １１：０６ 高浜入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取
１１：１５ １１：３５ 三又沖心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取
１１：４０ １２：０５ 江戸崎入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取（透明度以上に高い）
１２：０７ １２：２２ 小野川河口付近 pH、透明度（酸性水の可能性あり周辺調査）
１２：２５ １２：４０ 江戸崎入飯出付近 pH、透明度（酸性水の可能性あり周辺調査）
１２：４７ １３：０２ 麻生・和田沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取
１３：１０ １４：３５ 潮来港 上陸、昼食（ぷちろ〜ど）、買い物、給油等。
１４：５５ 　 土浦港−『京成マリーナ』 島並まで沿岸航行し追波に乗って帰港。航行距離：５６．２浬

三又心（湖心付近）の透明度が異常に低く白濁を伴っていたが、江戸崎入心の水は、鮮
やかなビリジアンを呈し、透明度も極めて高かった。しばらく干ばつが続いていた中の台
風で、酸性水が湧出したことが考えられ、江戸崎入数ヶ所の透明度、ｐHを測定した。

　２００１年０８月１４日火曜日 船長１名、調査員２名。
着 発 地点、港 天候：晴薄曇　風向風速:南西１ｍ後南東３ｍ　気温：３２〜３３℃
　 １０：１０ 土浦港−『京成マリーナ』 天候は極めて安定。湿度高く蒸し暑い。
１０：２５ １０：４０ 湖心水質水位波高観測所 採水
１０：４５ １１：１０ 浮島西の洲リーフ 渇水の状況調査。西の洲岩礁に上陸。
１１：２５ １１：４０ 掛馬沖水質水位観測所 採水
１１：４２ １２：００ 沖宿漁港 上陸し飲料水購入
１２：０３ １２：１９ 桜川河口 採水
１２：２０ 　 土浦港−『京成マリーナ』 航行距離：２９浬　

現在の渇水の状況を見たいとの事であったため、桜川村浮島西の洲の岩礁リーフに寄り
上陸を試みた｡透明度も低くなかったため暗礁も良く見えた｡無風に近い状態だったので､
スタンドライブを上げてアルミ竿にて乾岩に接近し上陸した。気温高く､飲料水が必要な状
況になり、沖宿漁港で上陸し購入した。

２００１年０８月１０日金曜日

本日、湖心でY.P.＋0.71を記録し､沿岸を視察した。浮島西の洲付近では以下写真のよう
な状況で、沖合いのリーフが水面に姿を現し、沿岸部の岩も良く見えていた。また長期間
無雨状態で地面が乾燥しているところに、一時的な雨が降ったために酸性水の湧出した
のか、２ｍを超えるとも思える透明度で、浅い部分を歩いてみると水底の様子がはっきり
伺い知れる状況であった。　

桜川村浮島小袖ケ浜の西から西の洲にかけて､天然リーフが継続的に水上に見えていた｡

　　浮島西の洲付近の裾礁の様子。
　　　透明度が異常に高く、水底の様子が良く見える。浮島西の洲付近。
２００１年０８月０６日月曜日 船長１名、調査員２名、一般参加１名。
着 発 地点、港 天候 ：晴後曇　風向風速 ：東６ｍ後南東９ｍ　気温 ：２４〜２７℃
　 　９：５０ 土浦港−『京成マリーナ』 ９時過ぎ頃から東風が強まり､時化が予想された｡
１０：２０ １０：３５ 潮来港沖 採水、低質調査、pH、EC、透明度(玉造廻。土浦,玉造間徐行)
１０：５５ １１：１０ 北浦南心 採水、低質調査、pH、EC、透明度
１１：２０ １１：３５ 浪逆浦心 採水、低質調査、pH、EC、透明度
１１：３８ １１：５３ 息栖、真崎 採水、低質調査、pH、EC、透明度
１２：０１ １２：１６ 逆水門上 採水、低質調査、pH、EC、透明度
１２：２５ １２：４０ 逆水門下 採水、低質調査、pH、EC、透明度
１３：００ １３：１５ 波崎河口 採水、低質調査、pH、EC、透明度
１３：２０ １４：４５ 銚子港 昼食、燃料補給等
１５：００ １５：２５ 利根川河口堰 通過
１５：４０ １６：００ 横利根閘門 通過
１６：１０ １６：２５ 水郷マリン マップ取材協力者であるのでマップ４冊を贈呈するため寄港した。
１７：００ １７：２５ 新横利根閘門 通過
１７：３０ １８：４５ 麻生港 陸上で休憩
１９：３０ 土浦港−『京成マリーナ』 帰路は南東の追波により湖心以降徐行。航行距離：１０４．２浬

マッピング霞ヶ浦でおなじみの、山形の前川先生が来浦され、『 がいあ 』 に同乗された。
霞ヶ浦のみならず、利根本川も依然渇水の状態が続いている。逆水門下は海水並みの塩
分濃度を持ち､水の味見をしてみると物凄く塩辛かった。台風によるうねりの到達と銚子地
方の強いヤマセ（北東の風）の影響で本川河口は沖から白波が浸入し激しく時化ていた。　

　２００１年０８月０４日土曜日 船長１名、船員１名、茨城県職員１名。
着 発 地点、港 天候：曇時々晴　風向風速：北東３ｍ後東８ｍ　気温：３５〜２８℃
　 １３：２０ 土浦港−『京成マリーナ』 大気の状態は極めて不安定で雷雨、時化が予想された。
１４：５０ １５：３０ 鉾田町安塚ドック 香港製ドラゴンボート２隻を接索、 曳航。
１８：５５ １９：３０ 志戸崎漁港 香港製ドラゴンボート２隻を曳航後切離。
２０：１０ 　 土浦港−『京成マリーナ』 夜間航行のため減速航行した。航行距離：８５浬　

茨城県霞ケ浦問題協議会の依頼で、本日開催された茨城環境フェスティバルの会場より
レースに使用された霞ヶ浦町所有の香港製ドラゴンボート２隻を、霞ヶ浦町志戸崎漁港に
曳航した。本日は１４時３０分頃より寒冷前線の影響を受け風が強まった。北東が強かっ
たため､陸が防波堤になる東岸に沿って航行し､志戸崎漁港で２隻を返納して強い東風の
中､追波に乗って土浦港京成マリーナに帰港した｡既に日が暮れていたため､志戸崎漁港
−土浦港間は減速航行した。

　２００１年０８月０３日金曜日 船長１名、船員１名、茨城県職員１名。
着 発 地点、港 天候：晴時々曇　風向風速：東１ｍ後南東４ｍ　気温：３１〜３３℃
　 １２：１９ 土浦港−『京成マリーナ』 天候は極めて安定。
１２：３１ １２：５５ 志戸崎漁港 香港製ドラゴンボート２隻を接索、 曳航。
１５：０５ １５：４０ 鉾田町安塚ドック 香港製ドラゴンボート２隻を曳航後切離。
１６：５５ 　 土浦港−『京成マリーナ』 航行距離：８２．５浬　

明日４日、鉾田町安塚公園で開催される茨城県環境フェスティバルで､レースに使用される
霞ヶ浦町所有の香港製木造ドラゴンボート２隻を、茨城県霞ケ浦問題協議会の依頼で、霞
ケ浦町志戸崎漁港から､会場である鉾田町､安塚公園付近まで曳航した。途中べた凪で水
水上は安定していたが、ラダー（蛇）を持たないドラゴンボートは、直列曳の際、２隻目が激
しく蛇行し、橋脚スパンの短い神宮橋と、鹿行大橋下をくぐる際、極めて難関であった。　

２００１年０８月０１日月曜日

霞ケ浦の水位が、Y.P.＋0.78ｍを切り、銚子沖の海の平均潮位よりも６cm低くなってしまい
大変な事態に陥っている。土浦市瀧田は干上がり､干潟が出来ており､浮島西の洲地区で
は水底岩礁が姿を見せ､いる状況である｡ （２００１年７月30日がいあニュースを短縮編集）
状況をしばしば尋ねられるので昨日現地の写真を撮って来ました｡下の画像をご覧下さい｡　

　　
　浮島の岩礁。沖合いの方は(社)霞ケ浦市民協会の沼澤主任研究員。
　　　　
　　　　 干上がる湖。国民宿舎『水郷』近くの土浦市瀧田左。と玉造町高須。

天気予報では８月４日と５日に降雨が予想されているが、数ミリの雨量では水位の復活は
望めそうもない。もしこのまま雨が降らず、週明け以降猛暑が続くようならば、１日に１〜２
cmの水位の低下が予想され、もし10日間降らなければ、Y.P.＋0.5ｍ台に突入する恐れが
ある。国土交通省霞ケ浦工事事務所では、渇水対策支部を設けて状況を見守っている。
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