『 がいあ 』 ニュースと航海日誌  『 2004年05月 』
2004年05月31日(月) 大時化の霞ヶ浦北岸と粗朶の大量流出。
5月31日、本日は低気圧の影響で台風並みの風速になり、国土交通省のリアルタイム情
報によると麻生小高の波高観測所では、最大波高5mを超え、計測不能となっていた。
南南西の強風は沿岸の気温を30℃近くにまで上昇させ、非常に蒸し厚い不快な日になっ
た。湖心水質水位波高観測所で最大瞬間風速20m弱を記録したほか、湖心の最大波高も
2.07mに達した。−霞ヶ浦河川事務所リアルタイム情報− 南南西の風の特徴で、土浦
入でも沖宿と崎浜から牛渡にかけての一帯では1mを超える高波が押し寄せ、粗朶沈礁
離岸堤をはるかに乗り越えて越波し、金網で覆ってあるにもかかわらず、粗朶の破片は
浦上に流出し漂っておた。場所によっては離岸堤の枠杭のみしかの残ってっておらず、
粗朶は皆流出してしまっている様子が伺えるところが多かった。大量の炭素源とニトロ
セルロースが流出し、沿岸のごみになるどか、CODとT−Nを高める二次汚濁につな
がる可能性が高く、粗朶沈礁の早々の撤去を望みたい。粗朶の関係者は時化の日、現場
がどのようなっているかを観察し、現状を把握すべきだと思う。霞ヶ浦の波の破壊力を
目の当たりにした時、粗朶沈礁の導入が誤算だったという真実が見えてこよう。
2004年05月30日(日) 土浦港内の水が、今年も暗黒色になった!
5月30日、気温も上昇し、蒸し暑く感じられた。土浦港では水が暗黒色になる現象が
今年も確認された。(株)京成マリーナのスロープでは、水際の浅い水底すらほとんど見
えない状況で、水の暗黒色化現象で著しく透明度が低下した。この暗黒化現象を引き起
こしているプランクトンがスケレトネマ・ポタモスによるものなのか、あるいは別の植
物プランクトンによるものなのか、近々(社)霞ヶ浦市民協会の沼澤主任研究員に、調査
してもらおうと思っている。
2004年05月15日(木) 船長1名、調査員2名
地点名 天候:晴。    風向風速:東0〜7m。    気温18〜20℃
 
09:00 10:05 土浦港京成マリーナ 天候調査後、 定期水質調査のため出航。
10:15 10:30 沖宿−防衛技研 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。減速航行。
10:35 10:50 牛渡−大須賀 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:05 11:20 高浜入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:30 11:45 三又心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:50 12:05 江戸崎入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
12:15 12:17 天王崎 写真撮影。
12:18 12:33 麻生−和田沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
12:34 12:38 麻生桟橋 水深計測。
12:45 14:50 潮来港 上陸、食事後あやめ園、十二橋廻り遊覧船で取材。
16:00 16:10 佐原市潮来港 加藤洲十二橋廻り遊覧船で取材。
16:50 17:30 土浦港京成マリーナ 中途減速航行。着船後荷揚作業等。走航距離55浬
プランクトン調査では全域でイサザアミが確認され、高浜入等では、卵を持った親と、
稚アミ双方がプランクトンネットにかかった。ネットは直径約25cmで、4m曳の約 200
リットル水量にもかかわらず、多いところでは60匹ものイサザアミが確認された。 200
リットルの平均を30匹として換算しても水1tあたりで 150匹にも及ぶ。霞ヶ浦全水量
を8億tとして単純計算してみると 120,000,000,000(1千2百億)匹もいることにな
る。考えてみると凄い脅威ではなかろうか!?もし全部死滅したら霞ヶ浦はイサザアミ
の腐った臭いになって大変なことになりそうである。無風で風が無かった高浜入は油膜
に覆われたかのように見える粒子皮膜が確認されきらきら光る浮遊物が水面を覆い、と
ころどころにユスリカの抜け殻が確認された。高浜入中央部付近はスケレトネマ・ポタ
モス(今後スケレトネーマを改め、スケレトネマと表記する)が発するとみられる赤潮
色を確認した。潮来上陸後あやめ園を視察した。現在黄色いカキツバタが満開で、乾生
のアヤメは既に終息傾向であった。花ショウブはこれからが見頃で現在1〜2部咲き程
度であった。乗組員が加藤洲十二橋を見たことがないということで今後の講習や説明に
も実体験が必要ということで佐原市加藤洲(本物の十二橋)廻り遊覧船に乗船した。
<注意>2004年6月20日11時:数値の訂正等により上文の内容を一部改正した。-船長-


 佐原市の加藤洲十二橋 
2004年05月07日(金) 船長1名、ゲスト4名
地点名 天候:晴。   風向風速:東2〜3m。   気温17℃
 
09:50 10:20 土浦港京成マリーナ 軽油200リットル(県税事務所許可油)を給油した。
  10:47 土浦港京成マリーナ 番組撮影のため出航。中途撮影のため徐航。
11:09 11:25 清明川河口 番組撮影。復路も一部撮影のため徐行運航。
11:35   土浦港京成マリーナ 走航距離9浬
番組撮影のため(株)京成マリーナのやよい丸2号とともにカメラマン等取材スタッフ及
び主役を乗せ出航した。比較的風は穏やかで、途中やよい丸と併走して撮影なども行わ
れた。清明川河口の植生浄化施設に接近し撮が行われた。清明川河口付近の水は相変わ
らず茶白濁に濁っていた。
本日、出航前に軽油 200リットル(県税事務所許可油)を給
した。
2004年05月03日(月) 船長1名、ゲスト大人3名小人3名
地点名 天候:晴。  風向風速:南南東0〜8m。   気温15〜18℃
 
  13:30 土浦港京成マリーナ ゲスト案内のため出航。
13:45 14:10 安中沖 展望。復路は一部展望のため徐行運航。
14:30   土浦港京成マリーナ 走航距離17浬
ゲストの方を案内するために出航。土浦入中から奥にかけての水は相変わらず白濁して
いたが、三又沖に近くなるにつれ、緑味を帯びていた。
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