『 がいあ 』 ニュースと航海日誌  『 2007年5月 』
2007年5月14日(月) 浮島水の家地区に広い砂浜が復活
5月11日(金)に犬吠埼出張途中に気になっていた浮島水家地区のヘッドランド様構造物
工事現場付近陸岸を車で走行し、工事現場の西側から大きく広がる砂浜がほぼ完成状態
に達していることを確認した。本日撮影を行った。砂浜の位置は急水の家水泳場跡地。
3〜4期に分けた工事らしく、ヘッドランド様構造物は東側にもあるものの最も西のワ
ンドのみに砂浜が再生されていた。砂浜の幅は湖岸堤から水面側に19m。11日の北西の
風浪により潮来寄りの方は形状は変形していたものの水泳場があった頃を彷彿させる立
派な砂浜に仕上がっていた。ヘッドランド様構造物は、北西の季節風による漂砂現象で
陸側からみて防波堤の左側に大量の砂が付く浮島付近の自然の動きを非常に良く考慮し
た構造で陸側から沖に伸びた砂止堤を途中から東側に大きく曲げた構造になっている。
この形状により砂止堤防右側の砂の流出を止め、次の砂止堤で東側に流れる砂をしっか
り抑えるというものである。地域の砂や沿岸の変遷について熟知している人達にとって
今までどうすればこんな貧弱な発想が浮かぶのだろうと、現状を見ないばかげた設計の
構造物(一度の台風で一夜にして消失した天王崎の200mにおよぶ砂利浜、砂を入れても
すぐ流される歩崎公園前の人工リーフ、台風で砂浜ができたからといって砂の流出防止
のために離岸堤をつくり砂を守るつもりが、砂が洗われなくなったために雑草が繁茂し
荒れた玉造、荒野になった石田の浜)。今までの自然を無視した非常識な工事と違い理
にかなった今回の浮島の砂浜は非常に期待が持てるものと思われる。ただし、堤間は侵
食されるため先行きの砂浜の汀線は西細の弓形もしくは”〜”字になるであろう。それ
と、小袖ヶ浜から和田岬北側に向かって陸岸から300m沖に存在する水深10mを超える3
つの砂利採取跡の無酸素穴に向かって砂が流れ落ちる可能性も否定出来ない。しかし、
しばらくはワカサギ、シラウオの絶好の産卵場になることは間違えないし、霞ヶ浦内の
砂を使用しているため山砂による赤土流出汚濁汚濁の心配もない。車で走行中、正面に
広がった広い砂浜の風景は1970年代初頭頃泳いだかつての浮島の浜辺の姿を想い起こさ
せられまさに感動であった。6月半ばには1期工事が完成する模様で霞ヶ浦の新名所に
なるかもしれない。
 

稲敷市浮島旧水の家水泳場東側 2007年5月14日がいあ船長撮影

同上。湖岸堤側から。下の昔の写真と比較して下さい。 
 
左:昭和30年代の浮島和田。右:同年水の家。上2番目の写真より東へ100m付近。
2007年5月10日(木) 船長・船員2名、調査員2名、ゲスト4名
地点名 天候曇。  風向風速:南東4〜10m。  気温22〜25℃
 
08:55 09:10 土浦港京成マリーナ 軽油200リットル(県税事務所許可油)を給油した。
09:15 10:30 土浦港京成マリーナ 定期水質調査のため出航。
10:40 10:55 沖宿−防衛技研 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:05 11:15 牛渡−大須賀 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:30 11:40 高浜入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
12:10 12:20 江戸崎入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取
12:40 12:50 三又心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
13:15 13:25 麻生・和田沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
13:30 16:45 麻生桟橋 上陸、休憩、昼食。
16:50 17:20 土浦港京成マリーナ 帰港後食事、片付等。走航距離46浬
本日、調査船『がいあU世』に軽油200リットル(県税事務所許可油)を給油した。
出航当時、から比較的強い風が吹いていたが、午後からますます強まった。当日のデー
タでは湖心では10m以上にもなっている。今回、水の色は全体的に淡緑を帯びており、
ハリケイソウ系ササノハ珪藻赤潮が収束している状況がうかがえた。緑色系の植物プラ
ンクトンの発生が認められた。高浜入を除いて透明度は高く、三又心では1.4m、麻生で
1.2m等、1mを超すところがあった。動物プランクトンの数も多く比較的大粒であった。
三又心付近では泳いでも不快感のない感じの水で引き波も白く感じられた。
2007年5月5日(日) 船長1名、船員2名、ゲスト20名
地点名 天候晴。  風向風速:南西6〜7m。  気温27〜27℃
 
09:00 10:00 土浦港京成マリーナ 軽油20リットルを給油
12:30 13:00 土浦港京成マリーナ 誰でも楽しもう霞ヶ浦でデモ調査出航。
15:10 15:10 大岩田沖 透明度、プランクトン採取。
15:15 15:15 土浦港京成マリーナ 誰でも楽しもう霞ヶ浦でデモ調査出航。
15:25 15:30 大岩田沖 透明度、プランクトン採取。
15:35 15:40 土浦港京成マリーナ 誰でも楽しもう霞ヶ浦でデモ調査出航。
15:40 15:40 掛馬沖 透明度、プランクトン採取。
16:10 土浦港京成マリーナ 帰港後食事、片付等。走航距離5浬
本日、出航前、調査船『がいあU世』に軽油20リットルを給油した。
京成マリーナ企画『誰でも楽しもう霞ヶ浦』こどもの日大会のため出航。土浦の沖合い
でデモ水質調査を行った。ペットボトル簡易浄水器を作り、浄化実験等も行った。
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