『 がいあ 』 ニュースと航海日誌  『 2009年1月 』
2009年1月16日(金) 船長1名、ゲスト1名
地点名 天候晴。    風向風速:北西5〜7m。    気温0〜1℃
 
07:30 07:40 潮来港 長軸方向調査足止めのため本日出航。
08:20 08:40 土浦港ラクスマリーナ 3名下船。
08:45 09:00 土浦港 帰港後片付等。走航距離32浬
昨日の時化で潮来港緊急避難及び潮来泊。遅れて本日朝、土浦帰港に向けて出航した。
水面はやや波立ち全体が茶色に濁っている感じだった。
2009年1月15日(木) 船長・船員2名、調査員1名、関係者1名
地点名 天候雨時々曇。 風向風速:北東4〜30m。 気温3〜6℃
 
09:00 09:10 太田港 長軸方向調査2日目のため出航。
09:45 09:55 銚子港 軽油100リットル(県税事務所許可油)給油。
10:10 10:15 銚子外港 強風で引き返す。
10:25 10:25 波崎河口 強風波浪で欠測。
10:55 11:05 逆水門下 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:10 11:25 常陸川水門 通航。操舵不能、岸壁に押さえつけられ難航。
11:40 10:45 息栖沖 航行不能で転回挑戦。
11:50 11:55 息栖真崎沖 対策会議。
12:00 12:05 三之分目沖 航行不能で転回挑戦。
12:15 12:20 息栖真崎東 (株)三国屋建設様基地に緊急避難。
12:25 16:30 三国屋建設様SP 上陸、休憩、昼食。
17:15 17:20 潮来港 寄港後片付け等。走航距離は明日分に記載。
定期+長軸方向調査2日目のため出航。銚子港入稿後、調査船『がいあU世』に銚子港
常世田石油にて
軽油100リットル(県税事務所許可油)を給油した。給油中、帰って
来た大型漁船が目の前に来てから退くように促され出港準備をしていたが、漁船は待つ
気配がなく潰されそうな状態に陥り、緊急離岸をさせられた。まさに憤りを覚える蛮行
であり、むしろ潰されて億単位の請求を出したほうが正解であったかもしれない。息の
合った開覧作業と離岸するためのチームワーク、それと操船技術が伴わなければ大事故
に陥っていたことは間違えない。全ての作業に要する時間は15秒程度しかなかった。ラ
クスマリーナの坪田船長も怒り心頭であったし、今後の安全のためにも訴訟でも起こさ
なければならないような違法行為である。
銚子港出港後、沖合いの銚子沖ポイント方向を目指したが、銚子運河航行中に風浪強ま
り瞬間風速は 20m/sにも達する勢いであった。銚子外港付近では水平線がぐにゃぐにゃ
に見えた。銚子沖の透明度は欠測。利根川も荒れ放題で波崎河口付近ステーションも欠
測した。銚子大橋下当たりから、水の色は鮮やかなワインレッドで物凄い赤潮が発生し
ていることが見られた。1mを超える風浪の中、逆水門下に近づくと、利根川河口堰と
常陸川水門門扉が防波堤となるため、波は穏やかになり調査をすることができた。水の
色は相変わらずワインレッドで透明度も低かった。透明度版が真っ赤に見えた。
比較的直線の利根川では風浪強しとの坪田氏の判断で常陸川を経由し、途中萩原閘門を
抜けて本川佐原港沖の調査を行おうと向かったが、このとき既に30m近い突風が吹き
荒れ、常陸川閘門の上流側門扉が開くと爆風が流れ込み調査船『がいあ2世』はアンコ
ントロールに陥り、舵は低速では全く効かず、横向き体制に陥ったためアクセルも開け
ないまま閘室壁に衝突。壁を支店にして巧く右転蛇させ、上架されている出口側門と垂
直になった途端にアクセル開度を60%まで一気に上げ、惰性で常陸利根川側に抜けた。

このときの風速は既に30mにも及ぶほどで砕けた波頭が雨のようなしぶきにンなってい
た。操舵不能に近い状態で、巡航速力まで上げても右前方から受ける風の力が尋常では
なく船体が簡単に左へもっていかれる。右転蛇で直進していると、風向を正面から受け
た途端北西に直進してしまい、北岸が近くなる。軌方を戻すと直ぐに南岸に近づくとい
った状態で殆どまともな操舵が出来ない状態であった。息栖大橋を越え、右転出した頃
波浪は1.2mにも達し、それがうねりではなく崩れてくる磯波状でしかも超短波波浪であ
ったため完全に操舵不能に陥った。常陸利根川でこのような状態に陥るなど想像もした
ことがなかった。横波に注意しながら何とかUターンを決め息栖大橋を越えて風上に避
難し対策を練るが良いアイデアがわかないまま、再出航してみた。息栖神社前を越え、
佐原市小見川の三之分目に差し掛かった頃、外浪逆浦で成長した東岸に当たる反射波の
影響で更に波浪のエネルギーが増し、30mの突風と相まって全く進めない状態に陥って
しまった。息栖大橋の東側に避難するため転回しようと思うがまともに動けない。無理
に横波を受けると時速 110km走行時の特急電車の屋根に乗ったも同然の風を真横から受
けるほかに1.5mの超短波の波浪に傾けられるため非常に危険な状態である。大波が行っ
た途端に次の波に船首を突っ込ませ、波の頂上で面舵全開で波の背面を降りながら蛇を
戻す方法でかろうじて転回ができた。追い波に乗って再び息栖大橋を越え、風上側に避
難。しかしこの川には泊めるところがないのである。東方向に三国屋建設さんの作業船
泊地があり大型作業船や台船が幾隻か停泊しているのが見えた。風で欠航しているらし
い。台船になんとか横付けし、三国屋さんの現場担当者に避難させえてくれるよう頼む
と快く承諾してくれ一番西側のプラスチックの漁船型の船に縛るようにとの事だった。
暴雨風の中久々の陸にあがり近所のラーメン店に逃げ込む。乗組員一同暖かいラーメン
で元気になった。三国屋さんにお礼の菓子折りを買い、船に戻り2時間くらいが過ぎた
だろうか。風はわずかに弱くなってきた。それでも20mぐらいはあった。西浦の三又沖
を突っ切るのは絶対に無理と判断。PCを持っていなかったので、ラクスマリーナオーナ
ーズの内田さんに電話をし、がいあ船長のID番号を伝えトクートラベルのインターネッ
ト予約から潮来市の阿や兔旅館を予約して貰った。
しばらくして覚悟を決め出航。風は強いが波は幾分低くなったように思われた。
外浪逆浦は反射波合成でぐちゃぐちゃで北西の風浪と南東からの反射波で気を抜くと物
凄い衝撃がありそうなため、慎重に波の合間の底を蛇行しながら航行。北利根川に入る
と幅230mの水路であるため更に波は収まったかに見えた。しかし風は強く、南岸に接近
する危険な状態だった。潮来港に着船。正面からの風と右舷からの風が混ざっていて離
される状態のため、一人がロープを持って飛び降り、以後1名がロープを投げ、引き寄
せてもらった後、2名が下船。ギアは前進にいれたままの状態で前もやいが掛けられ、
がいあ船長もニュートラルにしてから岸壁に飛び移りスプリング併せ4本のロープで固
定した。相変わらず風は強いまま。周囲は薄暗くなっていた。
 

 
ワインレッドの利根本川下流
2009年1月14日(水) 船長・船員2名、調査員1名、関係者1名
地点名 天候晴時々曇。風向風速:南東2〜6m。 気温3〜10℃
 
09:20 09:25 土浦港 定期水質調査+長軸方向調査のため出航。
09:30 09:40 土浦港ラクスマリーナ 荷物積込み、乗員3名乗船。
09:50 10:05 沖宿−防衛技研 調査説明、採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
10:15 10:25 牛渡−大須賀 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
10:55 11:05 高浜入心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:20 11:30 三又心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
11:45 11:55 麻生・和田沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
12:00 13:15 麻生港 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
13:30 13:40 潮来港沖 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。一時休憩。
13:55 14:05 浪逆浦心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
14:25 14:35 北浦南心 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
15:00 15:10 息栖真崎 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
15:25 15:35 逆水門上 採水、pH、EC、透明度、プランクトン採取。
15:40 15:55 逆水門 通航。
16:05 16:15 太田港 帰港後食事、片付等。走航距離は明後日分に記載。
株式会社プロパスト主催定期調査及び冬の長軸方向調査のため出航。水の色は全体的に
緑味を帯びてはいたが、珪藻と思われるもやもやが見られた。今回は初めての試みで、
常陸川水門下の波崎太田漁港に隣接する旅館に宿泊した。器具の煙害を考慮し、逆水門
下での調査は明日廻しにした。
2009年1月11日(日) 船長1名、関係者1名、ゲスト1名
地点名 天候曇。   風向風速:北東7〜9m。   気温21〜23℃
 
11:40 11:50 土浦港 宇田川石油給油担当者が来られて出航。
14:30 17:00 天王崎公園南側 上陸食事。休憩等。
19:30 19:40 土浦港 帰港後片付等。走航距離32浬
宇田川石油給油担当者が来られて出航。天王崎公園南側に横付けし、白帆の湯で食事等
2009年1月7日(水) 『 がいあU世 』燃料200g給油
本日、調査船『がいあU世』に軽油200リットル(県税事務所許可油)を給油した。
2009年8月17日(日) 船長1名、ゲスト1名
地点名 天候曇。   風向風速:北東7〜9m。   気温21〜23℃
 
09:40 10:00 土浦港 宇田川石油様担当者が来られて出航。
10:20 10:35 潮来港 他船オーナーと打ち合わせ。
10:40 10:50 息栖神社南側 測深後接岸。
11:05 11:15 天王崎 上陸、休憩、昼食。
16:40 16:50 土浦港ラクスマリーナ 通過。
16:55 17:15 土浦港 帰港後片付等。走航距離32浬
ラクスマリーナオーナーズと正月の安全祈願のため出航。潮来港で先発のクルーザーと
合流。その後、Yahoo map で予め探しておいた息栖神社付近で接岸可能な場所へ向かう
測深後着船可能なことが判明したため下船し息栖神社へ向かった。息栖神社は鹿嶋・香
取両社と兄弟に当たる東国三社に1つ。かつては多くの船で賑わっていたが、現在では
船は”切り捨てられた交通手段であり船舶の姿は殆どない状態。神社前の船溜入口は非
常に狭く水面上2m弱のの低い橋までかかっており、『がいあU』はおろか、屋根付き
モーターボートは殆ど入港不能。桟橋すらないため陸から行くしか方法がないと思われ
ここ数年間は陸上から行っていた。ここには霞ヶ浦流域では珍しく船舶用の「船中安全
」の御札が売っている。息栖出航後天王崎へ向かう。西風が収まっていたため天王崎公
園南側へ接岸した。温泉に入った後他薦オーナーズを麻生桟橋へ送りまだ不仮のアル日
没後の西浦を夜間航行土浦港へ向かった。帰港後マリーナ関係者が集まり家で宴会。
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